表題通り。PENTAX Qの後継機のQ10が26日に発売されたので、どんなもんかなーとひやかしに行ったら、新型発売の緊急値下げでQの方が大幅に値下げされてた上、保護フィルタも一緒に買ったらどーんと10%オフで、ちょっと前に見たときより1万円くらい安くなってしまってたので、ついうっかり…。いやまぁそのうち買おうとは思ってたのでうっかりって程でもないんだけども。

さてそのQとはどんなカメラなのかというと、公式の説明によるとこう。

手のひらにすっぽりとおさまる金属ボディに、
デジタル一眼の才能を惜しみなくつめこんで、
レンズを交換するたびに、
写真を撮る楽しみがひろがる。
どこかに連れていくたびに、
新しい世界が見えてくる。

一眼レフカメラをつぎつぎと小型化したペンタックス。
その歴史から生まれた世界最小・最軽量※が、
きっとあなたの毎日を変えていく。

デジタル一眼の進化系。ナノ一眼、はじまる。PENTAX Q|PENTAX RICOH IMAGING

ほむ。実物を比べてみるとその差は歴然なのだけど、夏から使ってたSONYのNEX-5Nと比べても二回りくらい小さい、コンデジみたいなサイズ。比較対象が無くて分かり辛いかもだけど、Qの横幅はiPhone4の縦幅よりも短かい、と言えば小ささが分かるかな。けど、そんなオモチャみたいな見た目なのに本気で使えるレンズ交換式カメラですよ、という感じらしい。なんでまたそんなのを買おうと思ったの、ってかカメラ何個も持っててどうすんのよ、というと、こういうことがしたかったのです。


はい。ええ。オールドレンズです。着けてるのはPENTAX-110 24mm、置いてあるのはDマウントのZUNOW Cine 13mm f1.9。隣にあるキットレンズの01 STANDARD PRIMEも十分に小さいんだけど、それよりさらに小さいという驚愕のコンパクトさ。

「ちっこいカメラが欲しいなー、でも高級コンデジってのもなかなか手が出ないなー」と思ってたのが半分、そしてこの変わったレンズたちで遊んでみたいと思ってたのが半分、でQに手を出したというわけ。8mmフィルムムービーカメラ用に作られたDマウントのレンズは、Q登場までは使い道が無くてオールドレンズファンの間でも持て余してたらしいのだけど、このQはセンサーサイズが他のレンズ交換式デジカメより小さくフランジバックも群を抜いて短いので、Dマウントの救世主的な感じになってるらしい。加えて、先日のファームウェアアップデートでピーキングと純正以外のレンズでの手振れ補正が効くようになった。これはオートフォーカスが使えないレンズで撮る時にはものすごく有り難い。この神がかったアップデートもQ購入に踏み切った理由の一つ。

さて。NEX-5Nに着けてるのは比較的素直というか、普通に撮ってもとても綺麗に撮れるやつなんだけど、QにDマウントのレンズを着けて撮るとこんなことになる。


集中線かって感じに、周囲が流れてる。ボケ味も独特。ちなみにこれはF2.8くらいまで絞ってるんだけど、開放のF1.9とかで撮るとまた大分違った雰囲気になる。


写真が微妙なので(しかも縮小してると)分かり辛いかもだけど、ぼやーっと滲んでいる。ソフトフォーカスレンズってほどではないんだけど、被写体によってはなんだか幻想的な感じになる。

もちろんQ自体がこんなピーキーなカメラなわけではなく、キットレンズの01 STANDARD PRIMEを着けて同じ被写体を撮るとこんな感じで、普通に綺麗に撮れる。


まとめると、

  • なにしろ小さくて可愛い。小さいことはいいことだ。
  • それでいて、ちゃんと撮れる。そりゃあ一眼レフと同等にガチで撮れるかと言われるとそうではないけど、決してオモチャではなくて本気のカメラだった。
  • なんかまた一つ踏み込んじゃいけない沼に踏み込んだ感。

という感じ。メインで使うのは当分NEX-5Nで35mm一眼レフ用のレンズで、だろうけど、このQでどう遊ぼうか、色々妄想して楽しい。