そういえば書くのすっかり忘れてたのだけど、年末にContax IIaを買った。

同僚が見せてくれた古いレンジファインダーカメラがすごく格好良かったので、フィルムカメラ、というかレンジファインダーカメラもいいなぁと思ってしまったのだ。思ってしまったのだから、仕方がない。正月に実家に持って帰ったら、親父にも物好きな奴だと言われてしまった。

それなりにお手頃なお値段でオークションで落札したものの、ボディのみのものを買ってしまったので、急遽レンズも探す羽目に。本当はSonnarの50mmが欲しかったのだけど、すぐには手に入らなかったので、5000円でロシアレンズのJupiter-8Mを購入。や、ほら、初期のは殆どSonnarだったというし、お値段は格安だけど結構良いという噂ですし。うん。…そのうち、Sonnar、欲しいなぁ。


使ってみて思ったのは、やっぱり結構難しいなぁと。

まず、普段デジカメに頼りっぱなしなので、この明るさでこのフィルムだと、絞りこんくらいにしたときはこのシャッタースピードかなー、みたいな感覚がそもそも身についてない。一応事前に「こういうのを目安に露出を決めるんだよ」みたいなのは調べて行ったんだけど、撮った段階ではちゃんと撮れてるか分からなくて若干不安。まぁどうせNEX-5Rも一緒に持ち歩いてるので、それの絞りと感度を合わせて露出計代わりに使えば大失敗は無いんだけど、いずれは単体露出計買うなり体で覚えるなりしたいところ。

あと、基本的には完動品であんまり不満は無いのだけど、ファインダーの状態はあんまり良くなくて、汚れてるし二重像が微妙に上下にズレてるので、ピント合わせが辛い。わぁい憧れのレンジファインダーだー、とわくわくしながら覗いてみたときにそれを知ってちょっとがっかりした。まったく合わせられないわけではないのだけど、最初のうちは開放にするのが怖くて絞り込んで使ってたので、シャッタースピード上げられなくてブレブレの写真を連発してしまった。


でも、最初のフィルムを撮り切って現像してみたときの感想は「(ブレちゃってるのを除けば)あれ、意外とちゃんと撮れてる」だった。思ったより、行ける。むしろ、普通過ぎるかな、くらい。なにしろレンズが古いので逆光気味になるだけでフレアやゴーストが出まくるけど、それはそれで嫌いじゃないのでむしろ上手く使えるようになりたいところ。

フィルムをいちいち巻き上げるのとか、二重像でピント合わせするのとか、面倒と言えば面倒なんだけど、これはこれで楽しい。目下、このレンズとカメラを活かせる状況を模索中。動物園の写真は普通の写りだったし、花の写真はちょっと鮮かさに欠けるので、今のところ一番合ってたのは古い建物や野良猫かな。使いこなせるようになるといいなぁ。

撮影日
2013-01-02
撮影地
埼玉、こども動物自然公園
カメラ
Zeiss Ikon Contax IIa
レンズ
Jupiter-8M 50mm F2