オールドレンズパラダイスの撮影実習で東向島に行ってきた。第5期の今期は作品作りがテーマで実習多めということで、今月から三カ月連続での撮影実習だ。


こういうときFlektogonさんはほんと使い勝手がいい。きちんとシャープできちんと色も出るけど、でもどことなく寂しい感じもするのが好き。

ふらふらしてたら見つけた、壁一面の鞄。鈴生りの果物っぽくもあるし、虫の大群みたいにも見える。これはもうちょっと面白く撮れたんじゃないかなぁ。この光景のインパクトに押されてそのまま撮ってしまったのがちょっと悔しい。

撮影実習中は暑いくらいの晴天だったんだけど、帰り道は雨がぱらつき始めてて、あの鞄屋さん急な雨のときはどうすんのかなーと心配になった。まぁきっとなんとかするんだろう。

それにしても、この日の実習は猫との遭遇率が高かった。首輪をしてる子や民家に入っていく子も居たので多分野良ではなく、近所の人の飼い猫なんだろうけど、角を二つ曲がるごとに猫、くらいの頻度。何度も会う子もいて、そうするとこの写真のように「…またお前か。一体なんなのにゃ」みたいな顔をされるのだけど、まーその、可愛いのでついつい毎回カメラを向けてしまうのですよ。…そして帰って写真を整理する段になって気付く。俺、猫ばっか追いかけてて東向島らしい写真、あんま撮れてないってことに。

実習後に先生からは「カフェ建築跡など大変珍しい被写体がありつい振り回されてしまったと思いますが、珍しいものについ惹かれてしまう心の動き、でもただ珍しいものを撮ってもそれだけではどこか物足りない、そんな記録と表現のバランス感覚を学んで貰えればと思います」みたいなことを言われたんだけど、先生、どうやら僕を振り回してくれたのは珍しい建築物じゃなくて猫だったようです。まだ修行が足んないなー。