井の頭自然文化園、市民の森・見沼グリーンセンター りすの家に続き、リス好きとしては一度は行ってみたいなーと思ってたところ、町田リス園に行ってきた。

町田に行くのは初めてだったんだけど、思ったより遠く感じた。良く考えたら、「埼玉の赤羽」から「神奈川の町田」まで（※注釈は必要ないと思うけど、一応両方東京都内です）だと、東京都を斜めに真っ二つにするような形になるわけで、まぁそりゃそれなりに遠いわな、という。

ゲートをくぐるといきなりゾンビ…ではなく、アメリカアカリスのお出迎え。眠そうなご様子。この段階で大抵の人が「わーリスいるよー可愛いー♪」って言うんだけど、後述するけどこんな程度で喜んでると多分この先の圧倒的なリス量を受け止められない。アメリカアカリスさんはまだ前座である。

前情報だと「齧歯目が手厚い感じの動物園で、その一角にリス放し飼い広場がある」ようなところを想像してたんだけど、どっちかというと「園内の大部分がふれあい広場であり、その脇にちょこんとケージがある」ような感じのところだった。

ということで、先に広場の外を回る。溢れんばかりのモル山を眺めて、隣を見るとウサギとカメがいる。ウサギとカメ。お、おとぎ話ですか、と思ったけど、どうやらお互い干渉しないらしく仲良くやっているらしい。他にもシマリス、キタリス、リチャードソンジリス、なんて書いてあるケージがあったんだけど、どうやらお休み中らしく外からは見えなかった。あとプレーリードッグもいた。この子もそういえば齧歯類だった。ドッグとか言ってるくせに。

満を持して放し飼い広場に入ると、いるわいるわ、すごい数のリスがいた。りすの小径やりすの家よりも敷地も広くて見応えがある。ちなみに、ここの主役はタイワンリス。ニホンリスやシマリスよりも大きく、なんとなくコロコロした雰囲気の子たちだ。

他のところだとリスとの接触は基本禁止されてるんだけど、ここでは広場内でひまわりの種が売っていて、一緒に貸して貰えるミトンを装備してふれあうことができる。タイワンリスたちも人慣れしていて、朝の活動が活発（かつ、お腹が空いている）時間帯に行くと、何も持ってないのに近付いてくるくらい。

…とは言え、これは大丈夫なのかなぁ。リスを飼ってる身としては、あいつら突如文字通りの意味で牙を剥くぞ、とどきどきしちゃうんだけど。まぁきっとタイワンリスさんたちはうちのシマリスの皮を被った猛獣よりも大人なんだと思う、多分。

ちなみに、数は少ないけどシマリスも広場にいる。ただでさえ小さくて可愛らしい（そして見付け辛い）上、タイワンリスたちに遠慮してか（そしてタイワンリスよりは警戒心が強いので）あまり出てこないから、みんな「シマリス見付けたよ！餌あげちゃった！」と大喜びしていた。うむ。でも多分、タイワンリスの方が実はレア度高いと思うよ、ってのは心の中に留めておいた。

朝一は我先にと来園客に擦り寄ってくるリスたちも、昼頃には満足したのか、一仕事終えた顔でくつろぎモード。日射しも強くなってきたので、そのくらいで撤収することにする。小さな園なので2時間ちょっとくらいしか居なかったけど、その割には満腹感あるので、良いと思う。

帰りにアカリスのケージの方をもう一度覗いたら、なにやらアンニュイな表情でお昼ごはんを食べていた。なんだろう、リス業界も色々大変なのだろうか。頑張って欲しい。