そういや、井の頭自然文化園で面白いなーと思ったのは、タヌキ・アナグマ・アライグマ・ハクビシンが近くに集まって展示されてるところ。これらは「タヌキの目撃例」として混同されやすい生き物なので、なるほどここで違いを勉強しておけばある日ばったり出会ってもちゃんと区別できるんじゃないだろうか。

ということで、まずはタヌキから。夏も近付いて来たので意外とスッキリ、段々イヌに近い姿になっていく途中。

続いてアライグマ。こちらは逆に思ったよりボリューミー。でも似てる。

最後はニホンアナグマ。タヌキは別名ムジナとも言うけど、ムジナはアナグマの別名だったりもしてややこしい。

アナグマはあんまタヌキとは似てないんじゃないの、という気もしないでもないけど、森の中でもぞもぞ動いてる中型のイヌっぽい生き物、というくらいの大雑把さなら同系統の見た目ではある。実際に森で出会ったら見間違えることもあるかもしれない。さらに、写真撮りそびれたけどハクビシンがまたアナグマ似ててややこしさを増す(参考: 上野動物園のハクビシン)。

ちなみにタヌキはイヌ科タヌキ属、アライグマはアライグマ科アライグマ属、アナグマはイタチ科アナグマ属、ハクビシンはジャコウネコ科ハクビシン属で、実はそれぞれ全然類縁でもなんでもない。なのにお互いの目撃例の中にお互いが混ざりあってるあたり、お前ら人を化かすのもいい加減にしろという感じになってくる。ちなみに食って旨いのはアナグマだそうである。間違えて他のを捕まえちゃうとがっかりすることになる。動物園で「食ったらどれが旨いか」とか考えてるのは自分でもどうかと思う。