2013年は随分と頑張った、年末くらいは仕事のことなんか忘れてうまいもん食って好きなことしてすごそう、ということで1年ぶりに旅行に行ってきた。冒頭の写真で分かる人には分かりそうだけど、いつものあそこ、地上の楽園こと掛川花鳥園

普段は朝の新幹線に乗って掛川に直行して夕方閉館したら帰ってくる、というのがお決まりなんだけど、今回は前日にあちこちよりみち観光して、掛川のホテルに泊まって朝は歩いて花鳥園に、という余裕を持ったプランにしてみた。途中下車して食った寿司は旨いしホテルは快適だし、気合い十分で朝からのんびり花鳥園へ。


真っ先に見たかったのはベンガルワシミミズク。初めて来たときにバードショーで見て一目惚れして以来花鳥園にいる鳥の中で一番好きな鳥。…ってこっち向いて欲しいなー、ルナちゃん。


はい。ナイスカメラ目線。

思わず連れて帰りたくなるくらいには好きなんだけど、バードスタッフのお兄さんが「ふくろうさんを飼うときはー、冷凍庫にアイスや冷凍食品と一緒にヒヨコやハツカネズミを常備してあげてくださいねー」ってにこやかに言ってた。…うん。流石にそれはちょっと、無理そう。


バードショーと言えば、世界的にも掛川花鳥園くらいでしか見られないんじゃないかと言うヘビクイワシのショー。この日もキレ味鋭い足技を見せてれたのはキックちゃん。空手家か何かか、というくらいの美しい前蹴り。

4代目だというゴム製の毒蛇、お兄さんが毎回キックちゃんの蹴りの威力は凄いんだと言うからいつ代替わりするか気になってるけど、俺が覚えてる限りはずっと4代目なので、思ったよりは丈夫なのかもしれない。


ショーを見終わって温室に戻って、スイレン池の横で視線を感じてふと木の上を見上げたら、黄緑色の物体がもぞもぞと。お、おお、インコが3羽ほど、完全に葉っぱに紛れてこっちを見ている。

この子はワカケホンセイインコ、という子らしい。バードショーでも活躍する大型で鮮やかな赤のベニコンゴウインコ&黄色が眩しいルリコンゴウインコとか、スイレン池の上を賑やかに飛び回りエサを持ってなくても人の肩にぴょこぴょこ乗ってくるコガネメキシコインコなんかと比べると、ちょっと地味でないかい、君、と思ったけど、花鳥園だから地味に見えるだけでこれが電柱の上にでも止まってたら大分目立つな。もしかしたら鮮やかなインコたちも本来の生息地では意外と目立たない色なのかもしれない。


スイレン池でのお目当ては、水辺の忍者アフリカレンカク。睡蓮が咲き乱れる池で、水に浮ぶ葉の上を渡り歩く鳥。


近くで見ると、脚長い。これでひょこひょこ歩いてるのは結構面白い。周りの花が綺麗なのもあってしばーらくこの子を撮ってたんだけど、この後背の高い水草の中に隠れてしまった。人懐こい(というか若干あつかましい)インコたちと違ってシャイな子なようで、あんまり人の近くにはいたがらないみたい。


花鳥園では1日3回バードショーをやっているのだけど(毎回内容が違うので、行ったら全部見る)、この日の最後は室内会場でのショーだった。今まで掛川では雨に降られたことが無かったので室内でのショーは見たことが無かったのだけど、構成が変わったのかもしれない。ペンギンやオニオオハシが登場して外でのショーとはまた違った雰囲気でこっちはこっちで面白い。

一番面白かったのは、上の写真のカンムリカラカラのグリフォン。これでハヤブサの仲間なんだとか。チゴハヤブサとかラナーハヤブサとかはシュッっとしてて物凄い速さで飛ぶので、このいかつい鳥がてってけてってけ走って来てハヤブサの仲間ですって言われると若干戸惑う。

バードスタッフのお兄さんの足の間をくぐってみたり(犬の芸みたいだ)、餌を隠したバケツを器用にひっくり返してみたりと、なかなかに賢い鳥だった。可愛いなー。でもこいつも多分ヒヨコとか食べるんだよな。猛禽だもの。

とまあそんな感じで年末は地上の楽園掛川花鳥園を満喫してきた。満喫しすぎて写真多過ぎて年越すまで整理が終わらないくらい撮ってきたのに、まだ足りない。まだいい絵が撮れない子もいるし、季節によっては雛が生まれる子もいるし、ああー今年もまた行かなきゃなー。何回行っても飽きないなあそこ。